フォント変換ブログ

「こんにちは」が変換されない問題|日本語対応のフォント変換ツールをまとめました

海外製のフォント変換ツールでは日本語が変換できない理由と、ひらがな・カタカナ・漢字に対応する日本語専用ツールの選び方。へた字・ギャル文字・量産型など22種類の使い分けも解説。

フォント変換サイトを検索して、海外製のサイトで「こんにちは」を入力してみると——何も変わらない。英数字欄に日本語をコピペしても、そのまま出力されるだけ。試したことのある人なら一度は経験する現象だと思います。

これはサイトのバグではなく、仕組み上そもそも日本語を変換できないだけです。この記事では、なぜ海外ツールで日本語が変換できないのか、日本語対応のツールでは何ができるのかを整理します。

海外ツールで日本語が変換されない理由

先に結論を言うと、英数字用のフォント変換は A-Z0-9 しか対応表を持っていないからです。

Unicodeには「数学用英数字シンボル(Mathematical Alphanumeric Symbols)」という領域があって、そこに𝐀 𝐁 𝐂𝒜 𝓐 のような、装飾された「英字」が登録されています。海外製ツールはここから引っ張ってくるので、アルファベットと数字以外は変換しようがない

じゃあ日本語に同じ領域はあるのか、というと——ありません。ひらがな・カタカナ・漢字に対して、Unicodeは「装飾版の同じ文字」を大量には用意していないんです。

なので日本語の「デコ文字化」は、英数字とは別のアプローチが必要になります。

日本語の装飾は、別の発想でやってきた

ここからが面白いところで、日本のネット文化は独自に、日本語を装飾する方法を発明してきました。主な手法は4つ。

① 形が似た別の文字に置き換える(ギャル文字式) 「こ」を「⊃」、「か」を「ヵ」、「に」を「二」に置き換えるやつ。2000年代の前略プロフィールや、ガラケーのメール文化から生まれた手法です。「こんにちは」→「⊃ωレニ⊃レよ」みたいになります。

② わざと崩した手書き風文字(へた字) Unicodeに含まれる変わった文字を組み合わせて、手書き風の崩れた見た目を作る方法。「こんにちは」→「ちんにちぽ」のような、Z世代の推し活プロフィールでじわじわ流行っているスタイル。

③ 文字の周りを記号で囲む(量産型) ₍ さくら ₎ のように、ハート・リボン・星などで文字を挟む装飾。これは文字自体は変えずに周りをデコるタイプ。

④ 絵文字・記号を間に挟む(おじさん構文風) コ♠ンニ♣チ♦ハ♥ みたいに、文字と文字の間に記号を挿入するやつ。ネットミームとして定着しました。

MojiStyleの日本語フォント変換は、これら4つのアプローチを1つのツールに22種類まとめている形です。

「こんにちは」を入力すると、へた字・ギャル文字・おじさん構文風など22種類の日本語フォントスタイルカードが一覧表示される画面

22種類の使い分け

全部試すのは面倒なので、用途で選ぶのが早いです。

推し活・量産型のプロフィールを作りたい

「装飾組合せ」カテゴリ(8種)が一番近いです。文字そのものは変えず、周りを記号でデコるだけなので、推しの名前を「読める状態のまま」装飾できるのが強み。完成形テンプレ(6種)も推し活向けが多め。

レトロ感・懐かしさを出したい

「ギャル文字」一択。平成レトロの空気が一瞬で出ます。ただし、読みにくくなるので、店舗アカウントなど情報伝達が大事な場面では避けたほうがいい。

かわいい手書き風にしたい

「へた字(ひらがな①・②)」「丸文字(カタカナ)」あたり。令和のZ世代系でじわじわ流行しているスタイルで、ギャル文字ほどクセは強くありません。

ネタ投稿でウケを狙いたい

「おじさん構文風」。SNSで面白投稿する時にかなり使えます。

日本語フォントスタイル一覧の4分類タブ:すべて22種、日本語変換系8種、装飾組合せ8種、変換+装飾完成形6種

使う時の注意点

漢字の対応範囲

「装飾組合せ」系は漢字でも問題なく動きます(文字の周りを飾るだけなので)。「へた字」「ギャル文字」系は、ひらがな・カタカナが中心で、漢字は元のまま出ることが多いです。

検索・ハッシュタグには使わない

これは英数字のフォント変換と同じ話ですが、検索やハッシュタグに使うとヒット率が下がります。「#推し活」と書きたいところを装飾文字で書くと、別タグとして扱われるので要注意。装飾したいのは表示名・bioだけにとどめて、検索導線の文字は普通の日本語で書く、という使い分けが無難です。

iPhoneとAndroidでの見え方

大半のデコ文字はUnicode標準なのでどちらでも出ます。ただし絵文字系の装飾(♠♣♦♥や雲マークなど)はOS間でデザインが違うので、両方で確認できるならしたほうがいいです。

英数字と組み合わせると表現の幅が広がる

MojiStyleの場合、日本語フォント変換で装飾したニックネームに、英数字の通常のフォント変換で作った@username風の文字列をくっつけて使うパターンもよくあります。

たとえばInstagramなら「名前欄にへた字の日本語名+bioの先頭に筆記体英字」、X(旧Twitter)なら「表示名に量産型デコ文字+bioに太字の英数字」。日本語デコ + 英数字フォントの組み合わせが、日本のSNSでは一番見栄えが良いというのが個人的な感覚です。

SNS別の最適化が必要なら、専用ページもあります。


日本語のデコ文字は、英数字のフォント変換とは別物として考えると選びやすくなります。ギャル文字=懐かしい、へた字=かわいい、量産型=推し活、おじさん構文=ネタ、くらいのざっくり感覚で入って、日本語フォント変換で実際に自分の名前を入れて比較してみるのが早いです。